ようやく読了。学びの多い良書だった。結局、ヒューマン系のリーダーシップを推しているように思ったが、同意できる。
p54 社会学者マックス・ウェーバーが一世紀前に主張したように、長続きする組織は一人のカリスマ・リーダーを戴く組織ではなく、組織全体にリーダーシップを醸成している組織なのだ。
p56 興味深いのは、われわれが知る限り、どんなに優れたリーダーでもすべてのEQコンピテンシーを兼ね備えた人物はいない、という事実だ。
p145 ボヤツィスによる自発的学習の理論
p146 努力目標を立て、試行錯誤と反復練習を続けていくためには、頼れる他者の存在が必要なのだ。
p151 やる気や希望を起こさせるのは、前頭葉前部の左半分だ。(第二章)
p192 最終的には、二人とも臨んだ技術を習得することができた。方法が違っただけのことだ。ディンギーの船主の方は実際に経験しながら学ぶ方法を好み、もう一人の方は最初に頭で理解してから練習を始めるスタイルを好んだ。
コルブによると、一般的な学習スタイルは次の四つだという。
実経験、考察、モデル構築、試行錯誤
p249 「広角設問法」
p275 周囲と共鳴するビジョンを打ち立てるには、リーダーはまず自分の気持ちを知り、さらに他者の気持ちを知ることから始めなければならない。数字(たとえば市場の動向)だけでは、人々の心に響くビジョンを構築するには不十分なのだ。