人事よ、ススメ!

人事よ、ススメ!  ―先進的な企業の「学び」を描く「ラーニングイノベーション論」の12講 (碩学舎ビジネス双書)

人事よ、ススメ! ―先進的な企業の「学び」を描く「ラーニングイノベーション論」の12講 (碩学舎ビジネス双書)

p5 反転学習:これは知識やマインドセットのインプットは教室の座学講義ではなく、事前の動画等のデジタルコンテンツの視聴によって行い、実際にみなが集まる授業はワークショップやディベートに使うというメソッドです。つまり、”事前学習”を前提とした授業方法ですね。
p60 脳がダウンシフトする時というのは、
    ・1つの正解を押し付けられる。
    ・自分の考えを出せない、選択肢がない。
    ・賞罰など外発的なコントロールをされ、個人の努力が認められない。
    ・意味づけができていない。
    ・時間の制限がある。
    ・行き先が見えない、不確かさ、それに対する支援がない。
    などが挙げられます。脳がダウンシフトすると、人は自分を守り、新しい行動を取らず、
    学びを拒否するようになります。(中略)つまり、脳にダウンシフトが起こると、「でき
    ない自分」ばかりと出会い続けなければならないのです。(中略)
    こうした脳のダウンシフトを避けるためには、以下のことに気をつけると良いでしょう。
    ・決まった正解はなく、オープンエンドな選択肢があると考えること
    ・個人的にも意味があり、実際に生きる力につながっていると考えること
    ・内発的動機が重要視される、協力と創造性は個人の所有感覚があって活かされると
     考えること。
    ・時間の余裕を持つこと
    ・課題に取り組む際には、サポートされること
   (Session2 難波克己)

p155 人材開発マトリックス
     組織ニーズ|部門課題達成 組織開発
     個人ニーズ|コア能力研修 人財マネジメント
           ______________
           短期/具体的  中長期/戦略的
   (Session5 アキレス美知子)
p182 『人を助けるとはどういうことか 本当の「協力関係」をつくる7つの原則』
     エドガー・H・シャイン
p184 『企業の人間的側面―統合と自己統制による経営』ダグラス・マクレガー
p197 サーバント・リーダーシップ:Listening(傾聴)、Empathy(共感)、Healing(癒し)
      Awareness(気付き)、 Persuasion(説得)、Conceptualization(概念化)
      "dream great dreams"、Foresight(見通し、予見力)、 Stewardship(管理責任)
      Commitment to the growth of people,(人びとの成長にかかわる)、
     Building community(コミュニティづくり)
    (Session6 金井壽宏
p208 社会構成主義「端的に述べるならば、真実や問題解決は、人々の相互作用の中から
     生まれる」
p229 『職場学習論―仕事の学びを科学する』(中原淳
p238 「魚を飼うということは、水を飼うということである」
p255 Make & Sell と Sense & Respond
p256 イノベーションとは、ご存知の通りシュンペーターの言う「経済活動における飛躍的な
     新方式の導入」です。
    (Session7 中原淳
p270 融合型のモデルの知識創造をするためには、リム型座席配置が効果的
p276 「柔らかい働き方」活動=動機(Motivation)×能力(Ability)×機会(Opportunity)
    (Session8 妹尾大)
p305 キース・ソーヤー「ものすごくイノベーティブな組織は、即興のジャズの演奏者の
     グループやインプロ劇団の組織のあり方とすごく似ている」
p315 人間の頭は非常に複雑にできていて、「面白いことをしなきゃ」と思うとできないのです。
     しかし、ただそのことを楽しんでやっていると創造性が発揮されるようにできているの
     です。よって「イノベーティブであれ」というスローガンには全く意味がありません。
     そう言われれば言われるほど検閲が強く働き、人がまずますイノベーティブではなくなる。
    (Session9 高尾隆)
p352 「教える」を正しく捉えるために大切にしなければならない2つの軸をもう一度振り返り
     ます。
     ①学習者に「自分の頭で考えさせること」
     ②そのことで、学習者に「変化」をもたらすこと
p335 子どもに「考えさせる」ということをした人が、いちばん教師としてすぐれている。
     考えろといった人ではない。「考えさせた」人である。
p336 学習者に考えさせたり、変化をさせるために留意すべき7つのポイント
     ①教室内要因
     1 学習者を知る
     2 学習内容の構造を示す
     3 モティベーションを管理する
     4 ステップ学習と多様性
     5 学習環境をデザインする
     ②教室外要因
     6 研修前後をデザインする
     7 学び続けることを支援する
    (Session10 中原淳