ライフシフト

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

p124「グラント研究」1938〜40年にハーバード大学の学部生だった268人の男性を75年追跡調査した研究。人生に満足している人に共通する際立った要素の一つは、生涯を通して深く強力な人間関係を築いていることだった。

p135 経験学習

p139 ポッセ:小規模な仕事仲間のネットワーク、それも相互の信頼で結ばれた強力なネットワーク

p159 この世代の大半の人にとって、雇用主と働き手のじかん間の「心理的契約」は分かり易いものだった。企業はフルタイムの雇用と賃金を提供し、働き手は勤勉に、理想的には引退まで同じ会社で働く―そんな「契約」である。

p167 エクスプローラー、インディペンデント・プロデューサー、ポートフォリオ・ワーカー

p219 時間がたっぷりあると思えば、立派な大聖堂を建てられるが、四半期単位でものを考えれば、醜悪なショッピングモールができあがる。

p97 スマートシティ

p251 フルタイムで働いていた人がポートフォリオ・ワーカーに移行しようと思えば、頭の働かせ方と仕事の仕方を状況ごとに柔軟に切り替える能力をもたなくてはならない。

p293 時間に関する概念は、社会が決めている面が大きい。

p294 こうして、人類は誕生以来はじめて、真の恒久的な問題に直面する。それは、賢明に、快適に、裕福に暮らすために、切迫した経済的不安に悩まされない自由をどのように使い、科学と複利の力によって勝ち取られる余暇時間をどのように過ごすかという問題だ。
⇒これを1930年に喝破していたケインズはすごい。


p298 代替効果の考え方によれば、賃金が上昇すると、余暇の(言い換えれば、働かないことの)コストが高まるとされる。労働時間を減らすことの代償は、減った労働時間分の所得が減ることだ。この点では、賃金が高い人ほど、労働時間を減らしたときの所得減が大きい。したがって、高所得者ほど、余暇のコストが大きいということになる。だから、高所得者は長時間働くことを選択するのだ。