経営戦略全史

 

 p35『科学的管理法の原理』の最初で、テイラーは言っています。

  「管理の目的は労使の最大繁栄」にある。そして従業員の繁栄とは賃金だけでなく

  「生来の能力の許すかぎり最高級の仕事ができること」だ、と。

p91チャンドラーが4社のケーススタディで見い出したのは、「経営者にとって事業戦略(や事業ポートフォリオ戦略)は変えやすく、組織戦略は変えにくい(実行が難しいので)から、事業戦略に沿って組織戦略を立案・実行していくのが無難」ということでした。

p303「世界は『六次の隔たり(Degrees of Separatings)』でつながってる」というスモールワールド仮説が生まれたのです。(スタンレー・ミルグラム

p306 「フューチャーセンター」:幅広いステークホルダーを巻き込んでのフラットで創造的な対話の場」をつくる(レイフ・エドビンソン)

p311リンダ・グラットン「ワークシフト」①できれば好きなことの中で、複数の専門性を持つ ②他者とのネットワークをつくる。やすらぎを感じられる人間関係も含めて ③所得と消費による満足から脱却する。長続きしないし先進国では限界がある。

p329「今は予測が極めて難しい時代。将棋で言えば5手、10手先を考えても仕方ない局面。とりあえず次の一手を考えて指して、相手の手を見てまた考えるしかない」(羽生善治、2012年3月11日)

p333「過去ではなく現在に学ぶ」最後の手段が「現場実験」つまりテスト販売や事業化テストなどです。ワッツはネットを使ったより大規模な現場実験を実施し、そこでの「対照実験」(グーグルのA/Bテストも同様)の価値を強調しています。

p351「イラク人に無礼な態度をとることは、敵を助けるということだ」(マクマスター大佐)

p369 テイラー「科学的管理」⇔メイヨー「人間関係論」