採用学

採用学 (新潮選書)

採用学 (新潮選書)

学びの多い一冊だった。採用〜育成〜配置〜退社というフレームでは考えるが、採用一つとっても奥が深い。

p32 採用とは、「①企業の目標及び経営戦略実現のため、②組織や職場を活性化させるために、外部から新しい労働力を調達する」活動といえる。

p128 変わる資質、変わらない資質

p137 採用基準を設定するためには、「何を見るか」ではなく、「何を見ないか」という視点が必要になる。すべてを持ち合わせた完璧な人材などいないのだとしたら、我が社が採用において最低限求めることとはいったいなんなのか。

p201 採用力=採用リソースの豊富さ×採用デザイン力

p230 事実に基づく経営は、科学やエビデンスの妄信を主張したものでは決してない。経験豊富で、優れた勘を持ったビジネスパーソンと出会うことで、科学的なエビデンスの方も、相対化され、洗練される可能性が十分にある。事実に基づく経営とは、科学者が提示するエビデンスと、ビジネスパーソンが持つ経験・勘とを平等な立場に置くことを主張しているのだ。
p240 「育成をにらんだ採用」「採用をにらんだ育成」