王道経営

 

p109 カルロス・ゴーンは「会社が成功するために計画の持つ重要性は5%である。残りの95%はExecution(実行)である」といっている。

p275 政治屋(Politician)は"Next Election"を考え、政治家(Statesman)は”Next Generation"を考えるという。

p294 エクセレンス(卓越)とは1000のディテイル(詳細)である

多様性の科学

 

新しい発見は乏しかった。例示が説得力に欠けた。

p36 デヴィッド・フォスター・ウォレス「これは水です」

「これは水さ」 ►ジョブズのスタンフォード大学卒業式スピーチを超えると言われる デビッド・ウォレス氏のスピーチ(動画)(字幕オンに出来ます)(概要欄に原稿があります) - YouTube

p40 アメリカの経済学者チャド・スパーパーの調査によれば、司法業務、保険サービス業務、金融業務において、職員の人種的多様性が平均から1標準偏差上がっただけで、25%以上生産性が高まったという。

p127 ヒエラルキーがものをいう環境下では、権威あるリーダーの存在は抑圧を招く。しかし、そうした存在がいなければ、集団の意見が表明・共有されやすくなる。

p152 Googleの失敗:管理職を廃止し、完全にフラットな組織を作った。

   ⇒「支配型ヒエラルキー」と「尊敬型ヒエラルキー

p178 「漸進型イノベーション」と「融合のイノベーション

p179 活版印刷機は、ワイン造りに使っていたブドウ圧縮技術と、活字(凸型の字型)を合金で鋳造する技術などを融合して生まれた。

貢献する気持ち

 

およそ起業家が書くものとは性格を異にする本。いや起業家こそ哲学を持たねばならないということか。哲学は学ばなければならないものの一つである。

p78 「遊び」「学習」「仕事」「暮らし」といった四つのモードだけで説明されるものは、人生の個人的側面だ。

一方、第五の「貢献」モードを他の四つに加えることで、前途に何が起こるかもしれない人生について、今からおおよその地図が描けるようになる。このモードを頭の片隅に置いておく限り、人生への充実感が拡がって、節目節目で迷ったとき不足しがちな決断力を補い、自分が進むべき道を選択するためのいわば補助線になるのである。

p105 アルテミシオンのポセイドン

超ファシリテーション力

 

p39 縄を回すスピードを落として外にいる人の背中をそっと押してあげる。

p150 情報収集と考える習慣を、日常のルーティンに落とし込む

 

確かに有用なスキルがたくさん書かれている。しかし、適応・実践がなければ身につかないと改めて感じる。

スピーチの天才100人

 

p47 リー・ボリンジャー:アハマディネジャドイラン大統領)を講演に招いたのは、コロンビア大学の学生や教授陣の自由のためであって、アハマディネジャドの自由のためではないと説明。その上で、イランの現状に対する嫌悪感を率直に、そして大胆に表現した。

p64 ブッシュ大統領の「三の法則」。事例や言葉を三つ並列する。

p104 セヴァン・カリス・スズキ「私の夢は、野生の動物の群れを、たくさんの鳥や蝶が舞う熱帯雨林やジャングルを、いつか自分の目で見ることです」

p266 ランディ・パウシュ:配られたカードは取り替えられません。私たちが変えられるのは、そのカードでどのようにプレーするかです。

p323 ジョン・F・ケネディは、アルキメデスの言葉を好んで引用しました。アルキメデスがテコの法則を説明するために述べた言葉です。「しっかり踏ん張って立てる足場を私に用意していただければ、地球を動かしてみせましょう」。国民の皆さん、私はいまここにしっかり踏ん張って立っています。さあ、みんなで力を合わせて地球を動かそうではありませんか」

「ゆっくり」でいいんだよ

 

こういう主張に少し共感しにくくなってる。その時のコンディションによるかもしれない。

p18 アメリカ人のビジネスマンが湖のほとりにやってきた。一そうの小舟が浮かんでいる。まるで絵のような美しい風景。みると、その舟の上で漁師がうつらうつら。ビジネスマンは心配になって「もっと魚をとらなくていいのか」と聞く。「もっととるといいことがあるかね」と漁師は聞き返す。「そりゃ、もっととればもっとお金がかせげるだろ」「もっとかせぐといいことがあるかね」「そりゃ、かせいだお金でもっと大きな網も買えるし、もっと大きな舟も買える。そしたら、もっとたくさん魚がとれて、もっとお金がもうかる」「そんなにお金がたくさんあったらいいことがあるかね」「そしたら、もうお金の心配もなく、のんきに舟でも浮かべて釣りでもしながら、遊んで暮らせるじゃないか」「それこそ、おれがやっていたことさ。あんたに邪魔されるまではね」(エクアドルの笑い話)

p143 セヴァン・カリス・スズキ。1992年「地球環境サミット」でのスピーチ。

p155 ゆっくり歩けば、遠くまで行ける(南米のことわざ)