カイゼン

カイゼン―日本企業が国際競争で成功した経営ノウハウ

カイゼン―日本企業が国際競争で成功した経営ノウハウ

初版が1988年。日本企業が最も輝いていた時代。QCはしっかり根付き、脈々と息づいているが、日本企業の輝きは褪せている。今必要なのはイノベーションか。

P112 ”品質”という言葉を口にする時、人はまず最初に製品の品質を考える傾向がある。しかし、これほど真実から遠いことはあるまい。TQCにおいては、人間の質こそが、第一の関心事である。TQCの基本は、人に質を作りこむことであり、それができる会社は、すでにして高品質の製品を作る道の半ばまで来たも同様である。

P119 日本のTQCの六点の特徴。(石川馨)
一、全員参加による、全社的品質管理。二、教育・訓練の重視。三、QCサークル活動、四.デミング賞審査と社長診断を例とするTQC診断。五、統計的手法の活用。六、全国的なTQC推進活動。

P184 大野(耐一)氏は、作りすぎが、あらゆるムダをもたらす元凶である、と考えている。こうしたムダを解消するために、同氏は二つの考えに立脚した生産システムを編み出した。即ち、「ジャストインタイム」と自働化である。

P322 炭鉱夫はあくまで炭鉱夫でありたい。みなが働けるだけの仕事があるかどうか、自分たちの掘り出す石炭に需要があるかどうかは、おかまいなしにである。従業員がなにがなんでも自分の仕事に固執し、同じ職種にとどまりたいと言い、新しい技能の習得や新職種への配置転換を拒む場合は、会社側が社内に変化を導入するのは途方もない大仕事になってしまうであろう。

補遺(P372〜)
「四つのM」Man、Machine、Material、Method
QC七つ道具
新七つ道具

TQCの実務

TQCの実務

これは結局読まなかった。