p2 心理的安全性とは、「自分らしさを発揮しながらチームに参画できる」という実感のこと。
p8 プロジェクト・オキシジェンの調査・分析によって明らかになった「チームのパフォーマンスを高めるマネジャーの特性は、次の8つでした。
①よいコーチである ②チームを勢いづけて、マイクロマネジメントはしない ③チームのメンバーが健康に過ごすこと、成果を上げることに強い関心を持っている ④生産的で成果主義である ⑤チーム内のよき聞き手であり、メンバーと活発にコミュニケーションしている ⑥チームのメンバーのキャリア形成を手助けしている ⑦チームのためのはっきりとしたビジョンや戦略を持っている ⑧チームのメンバーにアドバイスできる専門的技術・知識を持っている
p41 グーグルのプロジェクト・アリストテレスで心理的安全性が強調されたときに、僕はこの「無条件の肯定的安心」と同じものだと感じました。まず目の前にいるメンバーを人として承認することなしに、チームの心理的安全性を高めることはできない。
p62 優秀なマネジャーの共通点は「腰が低い」ということです。
p75 よい雑談を引き出す「7つの質問」
①あなたは仕事を通じて何を得たいですか?
②それは何故必要ですか?
③何をもっていい仕事をしたと言えますか?
④なぜいまの仕事を選んだんですか?
⑤去年と今年の仕事はどういうふうにつながっていますか?
⑥あなたの一番の強みはなんですか?
⑦あなたは、いまどんなサポートが必要ですか?
p79 人間にとって自己認識するというのは、とても大切なことです。自己認識、自己開示、自己表現というステップを経た先には、「自己実現」があります。
p84 マネジャーは最低限でも次の3つについて、必須のこととしてその役割を果たすべきでしょう。
①チームのミッション(ビジョンと戦略)をちゃんと決めること
②そのミッションに向かっていくプロセスを管理すること
③メンバーを育成すること
p27 潜在的なものも含めた顧客のニーズが満たされ、「痛み」が解消されたときにのみ、イノベーションは成功する。欠かせないのは「共通善(社会の幸福に結びつく目的)」を追求する姿勢である。企業間で連携する場合も決して利害関係だけを軸にしてはならない。
p27 イノベーションとは、
発明と洞察の掛け算による慣行軌道の変更を通じた
本業革新や新規事業による社会的・経済的価値の創造である
p38 国際標準化機構(ISO)が52ヵ国を巻き込んで準備を進めている「ISO TC279」は、イノベーション経営の国際的なガイドラインとして位置づけられている。
p54 2階建てイノベーション経営とは、「現業で求められる効率的な活動」と「未来をつくる創造的な活動」という一見矛盾した2つの活動を両立させる経営手法だ。
p74 では、どのようにして目的を創出すればよいか。そのためには、目的のマネジメントが必要だ。筆者らはこれを「目的工学(Purpose Enginieering)」と呼ぶ。
p95 価値提供=構想×実行
p101 アマビル教授によると、人の創造性は次の3つの要素で構成されている。いずれも、教育を通じて身につけたり、マネジメントしたりすることができるものである。
・専門知識 ・動機 ・創造的思考力
p102 クリステンセン教授は共著書「イノベーションのDNA」のなかで、イノベーターの行動や思考の特徴を次のようにまとめている。
・勇気(現状に異議を唱え、果敢にリスクを取ろうとする意思)
・行動的スキル(質問力、観察力、ネットワーク力、実験力)
・認知的スキル(無関係だと思われる課題やアイデアを関連付ける思考)
p106 イノベーション人材に求められる3つの能力
1.デザイン思考力、2.ビジネスモデル構築力、3.リーンスタートアップ推進力
p110 トム・ケリー氏、共著書「クリエイティブ・マインドセット」
p117 慶應義塾大学システムデザイン・マネジメント研究所(SDM)
p119 ビジネスモデル構築力:ビジネスモデル・キャンバス
1価値提案 2顧客セグメント 3収益の流れ 4チャネル 5顧客との関係 6リソース 7主要活動 8パートナー 9コスト構造